水性昆虫のガムシ。

水田や池、沼などで見かけることがあると思います。

水にいる昆虫と言えば、ゲンゴロウが有名ですが似ているというところでもこのガムシの名前は挙がります。

体の色は黒く、ボテっとした感じで、きっと見つけたときには成虫のはずですが、そんなガムシにも、もちろん幼虫の時代があります。

卵から産まれ、どんどん成長して成虫で約33~40ミリ程度。

では、産まれたときや幼虫時代は一体どういう状態なのか調べてみましょう。

ガムシ 幼虫 大きさ

ガムシの幼虫の大きさはどれぐらい?

産卵は5、6月頃で、成虫のメスが水面に浮かぶ草の葉などに絹糸のようなさやを作り、その中に50~100個の卵を産むと言われています。

ガムシの卵は卵を包むとても頑丈な袋状の「卵のう」に入っていて、水面に浮いています。

この卵のうはだいたい3㎝ぐらいで、1週間程度すると幼虫が出てきます。

産まれたばかりのガムシの幼虫で、18~22ミリ程。

大アゴが左右非対称で産まれて来るのが特徴的です。

成虫のガムシを知っていれば、なんだかとても小さいと思うはず。

そこから少しずつ成長していき、体長約80ミリぐらい、黄褐色でお腹は淡色。

ゲンゴロウの幼虫に似ていると言われますが、ガムシの脚は短く体は太くて、産まれた時から目立つ大アゴが発達しています。

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この時の主食は「巻貝」。

幼虫は成虫と違い肉食なので、小魚の死骸なども食べます。

そして、2回の脱皮を経て3令幼虫となり、十分に成長すると上陸して蛹(さなぎ)になります。

まずは土の中に穴を掘り、蛹室を作りその中で蛹になります。

この3令幼虫(終齢幼虫とも呼ばれる)のときで、体長は約7㎝。

まとめ

この成長過程は面白く、昆虫好きな方ならよくお分かりでしょうが、産まれた時はとっても細くて小さくて、成虫がそんな形になるなんて。

と、思う見た目の変わりように自然の不思議を感じます。

生きていくためになのか、成虫は雑食なのに幼虫は肉食。

色々知ると興味深いことが多いので、これを機会に飼育してみるのも良し、生態を知るため探しに行くのも趣味が広がりそうでオススメですよ。

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