突然ですが、タガメを見たことがありますか?
カメムシの仲間で、自分よりも大きなカエルやザリガニまで捕食してしまう、ちょっと凶暴なところが魅力の水生昆虫です。
強さに魅せられて飼う人もいますが、近年では個体数が減少し絶滅が囁かれています。
近親間での繁殖が難しい昆虫と言われていますが、タガメにはオスメスを区別するポイントがあります。
今回は外見からわかるオスメスの違いについて調べてみました。
タガメのオスメス、見極めるポイントは?
昆虫であるタガメは、オスメスで外見に大きな違いがあるわけではありません。
見分けるポイントは身体の大きさです。
タガメはオスよりもメスの方が大きい昆虫です。
具体的にいうとオスのタガメの体長が約50~65mmなのにたいして、メスの体長は約55~70mm。
メスのほうが一回りくらい大きな印象でしょうか。
また、腹部にある「亜生殖板」からオスメスを区別することもできます。
亜生殖板がとがっているのがオス、先端が欠けているのがメスです。
ところで、タガメのオスとメスの産卵から孵化までの役割には興味深い特徴があります。
繁殖期になるとメスの腹部は卵で大きく膨らみ、産卵します。
一度に産卵する個数はだいたい80~120個と言われています。
その後、卵が孵化するまで放置せず世話をすること自体も珍しいのですが、そのお世話をするのがオスのタガメなのです。
卵が孵化するまで約一週間、オスは卵の保護と給水にいそしみます。
産卵は1シーズンあたり2~4回程度と言われており、その間オスとメスは孵化まで役割分担をして行動しているのです。
まとめ
タガメに限ったことではありませんが、オスメスで身体の大きさが違うとその意味を考えてしまいます。
小柄ということはエネルギーを多く消費しない身体であり、逆もまたしかりです。
メスは産卵のためたくさんのエネルギーが必要で、卵を多く抱えるために大きい身体になっているのでしょうか。
気になるところです。
どうしてオスよりもメスの方が身体が大きいのか?
オスメスの身体的な違いを調べた後は、その理由にも興味がでてしまいますね。