水生昆虫好きなら憧れるのがタガメ。
一度は育ててみたい!と思いますよね。
タガメの飼育難易度は低く、初心者にも育てやすいと言われています。
では、初めてタガメを育てるに当たって、気をつけておくべきことは何でしょう?
飼育環境と、タガメが好む餌について調べてみました。
タガメを飼育するときの注意点。餌は何をあげる?
まずはタガメの飼育環境について確認しておきましょう。
適切な環境を準備することが飼育の第一歩です。
タガメを飼育する水槽は、あまり大きなものである必要はありません。
そこまで動き回る昆虫ではないため、30cmくらいのもので十分でしょう。
水槽には市販のソイルを敷いておくと水槽環境を維持するのに一役買ってくれます。
水草を植える場合は厚みを持たせます。
また、タガメの特徴として甲羅を干す習性があります。
したがって水上に浮上し、また水中に戻れるように止まり木を用意してあげるとよいです。
止まり木を使って餌を捕食したり産卵の足がかりにすることもあります。
その他水質を保つためのフィルターや蛍光灯があるといいでしょう。
続いて餌について。
タガメは他の水生昆虫に比べるとなんでもよく食べる傾向にあります。
好き嫌いはあまり気にしなくてもよいですが、薬物の残留には注意が必要です。
タガメは薬物に非常に弱く、少しの量でも衰弱してしまうおそれがあります(近年、田んぼなどでタガメを見なくなったのはそういった事情もあるかも?)。
市販の活餌によっては薬を使っているものもいますので配慮が必要です。
タガメの餌はメダカ!?
前述のとおり、タガメは基本的に何でも食べる昆虫です。
具体的にはカエルやザリガニといった自分より大柄な生き物はもちろん、なんとメダカまで捕食します。
元来肉食であるため、市販の餌よりは実際に生きている魚などを餌にするほうが望ましいです。
ただし、個体が大きくなるとメダカの大きさだと餌として物足りなくなるかもしれません。
その場合は与えるメダカの数を増やすなり、他の虫と合わせて与えるなり工夫が求められます。
まとめ
タガメを育てる際の水槽の環境は、ゲンゴロウなど他の水生昆虫と大差ありません。
強いて言えば水上と水中をつなぐ止まり木を用意してあげることでしょうか。
タガメはずっと水中に潜っているわけではないので、水上へのルートを用意してあげることが必要です。
餌について、肉食であるタガメが大きな魚や甲殻類も食べてしまうことに驚いた人もいるかもしれません。
昆虫というジャンルにとらわれず魚を捕食していく強靱な姿はタガメの魅力のひとつなのです。