水生甲虫類のうち肉食昆虫としてはゲンゴロウ、そして草食昆虫の代表としてガムシがいます。
昔は作物を食べてしまう害虫と、とらえられていた事もありました。
あまり好まれていなかったのには、見た目が苦手という人も多くいましたが、今ではとても飼育しやすい水生昆虫と人気があります。
初心者の方にはまずガムシから、とも言われる程です。
では、そのガムシとは一体どういう昆虫なのでしょうか?
ガムシの生態とはどんなの?
ガムシとは「牙虫」と書き呼ばれます。
成虫の胸部下、後方に向かって1ッ尖った針のような突起があり、これを牙(キバ)に例えて「牙虫」と呼ばれます。
また、幼虫のときにかなり大きなアゴを持つ姿が由来だという説もあるようです。
よくゲンゴロウと比較されますが、その中でも有名なのは泳ぎの違い。
ガムシの肢はゲンゴロウのように水かきの役割をする細毛があまり発達しておらず、上手く泳ぐことが出来ないのです。
しかし、呼吸をするためにも水面に上がって来るので、もちろん移動は出来ます。
細かく肢を動かして、細かく移動するといった具合です。
そのため、スムーズには見えませんが問題はありません。
生息域は日本全国で、水田や沼・池など。
特に珍しい種類ではないので、容易に見つけることが出来るでしょう。
春から夏にかけて、植物の葉などを巣に利用し20個程の卵を産みます。
卵は3㎝ぐらいの卵のうに入っており、1週間程度で孵化します。
幼虫期は肉食で、主に貝類を好み、巻貝は好物です。
3回の脱皮で土中で蛹(さなぎ)になり、約3週間で成虫になります。
成虫は雑食で、主に草食。藻類や水草などを好みます。
野外での寿命は半年~1年。
飼育下では、もう少し長生きすることもあります。
ガムシ Hydrophilus acuminatus
1枚目 触覚を介した呼吸
2枚目 上目遣い
3枚目 食事
1枚目がお気に入り。アイコンにしよ pic.twitter.com/R8FeLLcgtl— しじみ牙蟲 (@hydrotusk) 2016年7月24日
まとめ
一段と興味が出ましたか?
生き物は一体どういう生態なのかを知ると、より面白く興味深いと思います。
全て異なるもので、似ていると言われていてもやはり違いはあります。
そこをわかるともっと面白くなりますが、それを知るには自分自身で育ててみるのが1番です。
水生昆虫ならまずは、このガムシからの飼育がオススメです!