ゲンゴロウモドキという種類がいることをご存知でしょうか?

なんだかゲンゴロウの二番煎じのような印象の名前ですが、実際にはどのような位置づけの昆虫なのでしょう?

ここではゲンゴロウモドキについてご紹介します。

ゲンゴロウ ゲンゴロウモドキ 違い

ゲンゴロウとゲンゴロウモドキの違いは!?

ゲンゴロウは甲虫目オサムシ上科に属する水生昆虫の総称であり、その中には130もの種類が存在するそうです。

そして、ゲンゴロウモドキ属というのはゲンゴロウ科の中に分類されている属のひとつですので、見た目も良く似ているのも理解できますよね。

ゲンゴロウモドキはれっきとしたゲンゴロウの仲間であり、同じように絶滅危惧種に指定されているそうです。

体長は30㎜程度のものが多く、一般的に雌の方がかなり大型だといわれます。

また、ゲンゴロウのお腹は黄色であるのに対し、こちらは黒いので、そこが見分けるポイントになるでしょう。

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日本には『ゲンゴロウモドキ』『エゾゲンゴロウモドキ』『アズマゲンゴロウモドキ』『シャープゲンゴロウモドキ』の4種類が確認されているということです。

地球上で報告されている種類も26とゲンゴロウに比べてかなり少なく、希少な種であることがうかがえますね。

生息場所も、シャープゲンゴロウモドキ以外は北海道から東北地方にかけてと限定的になっているのも特徴的で、北方系水生甲虫という言い方をされるそうです。

またシャープゲンゴロウモドキに関しては関東や西日本に分布がみられるということで、北方系水生甲虫の南限分布種として学術的にも大変貴重な種になりますが、日本では絶滅したと考えられており、捕獲および採集や譲渡などが原則禁止される国内希少野生動植物種にも指定されています。

まとめ

ゲンゴロウモドキというのは、ゲンゴロウよりもっと希少な種であることがわかりました。

習性や見た目はよく似ていますが、種類も少なく生息場所も北海道や東北地方などに限られたものが大半ですし、採集や譲渡などが原則的に禁止されているものもあるほどなのですね。

これらの原因も色々ありますが、自然破壊や農薬の使用なども大きく影響していることは間違いないでしょう。

絶滅に瀕している種が多いことに驚かされるとともに、私たち人間はこれからどのように自然と向き合うべきかを考えさせられますね。

 

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