ガムシとは、日本全国の沼や池、水田などに1年中生息しており、夜間に灯火に飛来することもあるガムシ科の昆虫です。
遊びに行って捕まえたり、購入することも可能で、ふ化して成虫になってからは約半年~1年の寿命になるため、幼虫から育ててみたいという方もいるはずです。
では、育てるためには一体どういう飼育法なのか?
エサは何が良いのかなどをご紹介します。
ガムシの幼虫を飼育する方法とは?
水質が悪い場所によく見られることから、生命力は強く飼育しやすい水生昆虫として人気があるガムシ。
丸々していて、成虫でだいたい4㎝に満たないものが多い。
幼虫は水生であることが多く、とても大きく強いアゴを持ちます。
これはとても特徴的で、わかりやすい部分でもあります。
近くに水田などがある方は、探してみるといるかと思いますが、昆虫を扱うペットショップなどで販売もしています。
ほぼ水の中で生活するのですが、あまりにも酸性かアルカリ性に傾くような事がなければ、さほど気にすることはありません。
ガムシは大食漢のため、排出物が多いので水の入れ替えは状態を見て行います。
カルキ抜きは必ず行い、空気中から酸素を取り入れるため、ケースの蓋から水面までの間を少し開いておいてください。
この、酸素を取り入れるのを重視して、蓋をずらしてしまったり、軽いものを使用していると、逃げだしてしまうことがあります。
ガムシの飛ぶ力はとても優れているのです。
本来夜行性のため、薄暗い場所で飼育しているとより良いでしょう。
ガムシの幼虫のエサは何が良い?
ガムシの幼虫は、成虫と違い「肉食」です。
水生の巻貝を主食とし、捕まえた貝をグイっと持って、缶切りを開けるような動きで巻貝の殻を切って中身を食べます。
この持つ方向がまた不思議で、普通はお腹の方に丸めると考えるところ、なんと背中側に丸まって切るのです。
この切り裂く性質上、右巻きの貝が良く、左巻きの貝は好みません。
小魚の死骸を食べたり、ときには襲うこともあります。
成虫になると生きている動物を食べることはなくなり、藻類や水草などの植物が主になります。
小さなケースで飼育している場合、底に何か散らしてあげているのが良いでしょう。
その理由は、エサになる貝はとても敏感で、ケースに張り付いてしまいガムシが持ち上げられない場合があるので、それを防ぐためです。
まとめ
いかがでしたか?
エサも比較的手に入りやすく、飼育するのもしやすい昆虫だと思います。
幼虫から蛹になり成虫になる姿を間近で見るのは感動ものです。
前足の違いでオス・メスの判断が出来るようで、足先に小さなうちわのようなものがあればオス、なければメスですよ。
特に決まりはありませんが、巻貝の中でも「モノアラガイ」がオススメです。
是非挑戦してみてくださいね!