生き物の冬事情はさまざまです。
冬を迎える前に産卵をして命を落とす昆虫もいれば、冬は木の葉や地中で眠り、春を待つ昆虫もいます。
タガメは冬をどのように過ごすのでしょうか?
飼育する上では何に注意すればいいでしょうか?
タガメの冬の飼育方法と越冬の可否について調べてみました。
タガメの飼育で冬に気をつけることは?
自然界のタガメは冬眠をします。
時期としては10月から3月にかけてです。
私たちが飼育している環境でも冬場は動きが鈍くなります。
冬眠に近い状態になると水面下で微動だにせず、餌も一切食べません。
期間は餌を与える必要はなく、そのため水が汚れる心配もありませんが、乾燥には気を使ってください。
時折水槽の水を継ぎ足して、水位を一定に保つ程度で大丈夫です。
換水の必要はありません。
ちなみに、タガメの動きが鈍くなり冬眠に近い状態になるのは5度以下と言われていますから、水温をそれ以上に保っていれば冬眠せず活動を続けます。
冬場は8度~15度くらいに水温を維持するといいでしょう。
タガメは飼育中に越冬するの?
飼育環境において無理に冬眠をさせる必要はありませんが、もしタガメに越冬をさせたいのならば自然界の環境に近い場所を用意してあげましょう。
本来であればタガメは秋口に水上から陸へあがり冬眠場所を探します。
水中で冬を越さないのは凍結対策です。
冬眠場所を見つけたタガメはそこでじっと春を待ちます。
同様にタガメを陸上の冬眠ポイントで越冬させたいのならば、冷蔵庫の野菜室がオススメされています。
いくつかしめらせた水草を乾燥対策で一緒に入れてあげます。
前の項目でもふれましたが、タガメは5度以下になるとほぼ動かなくなります。
そのまま春まで安置してあげれば冬眠は完了です。
春になったら冷蔵庫からタガメを取り出し、水槽に戻してあげましょう。
また元気に泳ぐ姿を見られるはずです。
まとめ
人間の手によって飼育をする場合、水温の調整などができますから冬眠が必要な環境におかれることがまずないです。
本来冬眠は餌がとれず十分な活動に必要なエネルギーを確保できないときにとる、いわば究極の省エネ手段です。
餌を定期的に与え、活動しやすい水温を維持している場合に無理に冬眠をさせる必要がないのは、省エネという冬眠する理由がないからなんですね。