孵化とは、卵から孵る時の事をいいます。
自然に孵化する場合も多いのですが、人工的に卵からかえす時もあります。
この場合も孵化という言葉を使うのです。
もちろん、卵から孵す事のない生き物の場合は孵化という言葉は使いません。
コオイムシの場合は、オスの背中に100個以上もの卵を産むのが特徴なので、もちろん孵化という言葉を使います。
では、コオイムシはどのようにして孵化をするのでしょうか。
また、孵化する時期というのはどのくらいの時期なのでしょうか。
コオイムシの孵化、方法は?
コオイムシは水中昆虫です。
それを聞くと、泳ぎがとても上手なイメージが湧いてきませんか?
しかし、コオイムシは泳ぎがとても下手です。
イメージとは随分と違うかもしれませんが、そのおかげでエサを捕食する時も、水草などの影に潜んで獲物をまちぶせるという習性があります。
なので、孵化をする際にも、卵を空気中に出してあげるのです。
というのも、幼虫も当然の事ながら泳げません。
泳げないという事は、溺れてしまう危険性があるという事ですね。
そうなってしまったら一大事です。
コオイムシは、孵化をする時もそのようにして幼虫の世話を行うのです。
もちろん、孵化の前もそうです。
卵を守るのはオスの役割なのですが、呼吸をするために卵を空中に出してあげたりもするのです。
卵を大切に守ってあげる、とても良いパパという感じがしますね。
コオイムシの卵が孵化する時期は?
コオイムシの繁殖期は4月~8月です。
それから数週間で孵化をします。
孵化を行ったあとの幼虫は、脱皮を行います。
それも、5回もの脱皮を行うのです。
ちなみに、孵化した後はオスの傍で一緒に生活をさせるのは危険です。
孵化をする前の卵の状態では世話をしていたオスですが、孵化をした後は、捕食の対象にしてしまうのです。
まとめ
コオイムシは、本当に不思議な昆虫ですね。
水中昆虫というと、なんとなく上手に泳げるイメージがあったのですが、泳ぐ事が苦手。
しかも、あんなに世話をしていた我が子が、孵化をしたとたんに豹変してしまうのも、驚きの事実ではないかと思います。
やはり幼虫は単独で飼育をしてあげる事が必要ですね。