春から夏にかけて、水のきれいな河原や渓谷付近へ行く機会も増えますね。

水辺には魚以外に沢山の生き物が暮らしていて、その存在は水辺の生態系を構成する大切なものです。

きれいな川に行くと出会うことができるのが、カワゲラです。

このカワゲラの仲間は日本では150種近くいて、幼虫は地域によっては食用であり、釣りの餌として釣り人の役に立つ、人間との関わりが多い昆虫なのです。

世界では今でも新種が発見されている、まだまだ謎に満ちた昆虫であるカワゲラ。

そんなカワゲラの特徴をちょっとだけご紹介したいと思います。

カワゲラ 特徴

カワゲラにはこんな特徴があるのです

日本各地で観測されているカワゲラですが、水質に敏感な種類が多く、河川の渓流部や水のきれいなところに生息しています。

体長はオスが20mm~25mm、メスが25mm~30mmといわれていますが、この限りではないようですね。

カワゲラはサナギの時期を飛ばして成虫になる、不完全変態の水生昆虫です。

幼虫は翅をもたないだけで、体の構造は成虫とあまり変わりがありません。

背中には、まるで人がデザインしたかのような鮮やかで複雑な紋様があり、前胸・中胸・後胸が容易に区別できる体型をしています。

2本の尾毛を有し、カゲロウのものに似ていますが基本的にカゲロウの幼虫の尾毛は3本、この部分でカワゲラとカゲロウを判別することができます。

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大体のカワゲラは気管エラを持ちますが、なかには気管エラをまったく持たない種属もいるのだそうです。

この気管エラの位置が、種属に寄っては胸部腹面または腹部末端にあったりします。

気管エラの形は房状や指状で、動かしながら空気中の酸素を体に取り入れます。

カワゲラの幼虫は大型の種類は肉食及び雑食性、小型種は草食性で、これは幼虫の口の形を見るとよくわかりますよ。

まとめ

カワゲラは20mm~30mmの体長が平均的で、2本の尾毛、気管エラがあり、独特の口器を持つ水性昆虫であることはおわかり頂けましたか。

背中の部分の特有な模様は、カワゲラの種の特徴であり、この模様は変異が多いため、それを目的に採取している人もいるくらいです。

背中に幾何学模様のある昆虫、なかなかいませんよね。

皆さんも、機会があれば是非見てみてください。

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