どんな生き物もはじめは小さな身体からはじまります。
獰猛な性格のタガメも例外ではありません。
一度の産卵で80~120個を産み落とし、孵化するタガメですが、幼虫のサイズはどれくらいなのでしょう。
幼虫の身体的特徴に迫っていきます。
タガメの幼虫の大きさは?特徴は?
タガメが成虫になるまで、合計5回の脱皮を約一月半かけて行います。
生まれたての初令は体長約1センチ。
親指の爪ほどのサイズです。
ここから脱皮を繰り返して成虫へと近づいていきます。
約3日ではじめての脱皮を行い、2令幼虫へと進みます。
このときの体長は約1.5cmです。
その後3令幼虫で約2.5cm、4令幼虫が約3.5cm、幼虫として最終段階の5令幼虫で約4.5cmまで成長します。
5令幼虫になってから約15日経過で最後の脱皮を行い、晴れて成虫になるのです。
タガメの幼虫は段階にもよりますが、黄緑色のボディに黒い縞が入っているのが特徴です。
蝶などと異なり蛹になることはなく、幼虫の身体が少しずつ大きくなって成虫になるパターンです。
外見が大きく変わる「変態」はしません。
幼虫と成虫の身体的な違いと言えば、羽根の有無でしょうか。
成虫は羽根をもち、水槽も蓋がなければ外へ飛び立ってしまいます。
しかし幼虫には羽根がありません。
主に水中で魚などを捕食して脱皮を繰り返します。
なかには脱皮がうまくいかない脱皮不全で命を落とし成虫になれない場合もあります。
タガメは脱皮を繰り返すことで成虫になりますが、溺れたり脱皮に失敗したり共食いしたりと、成虫になるためのハードルは非常に高いのです。
まとめ
産卵から約一週間で孵化、そこから約一月半で成虫になるスパンを早いと感じるか遅いと感じるかは人それぞれでしょう。
私は動物と比べてしまいどうにもスピーディに思えますが、寿命のサイクルとも関係があるのかもしれませんね。
タガメの寿命は2~3年と言われています。ただそれ以上に成虫になるまでに多くの幼虫が命を落としてしまうことも事実です。
一段階ずつ脱皮を重ねていく姿は、そういった成虫への難易度も含めると、成長する喜びをかみしめたくなる行為に思えてきます。