タイコウチは、産卵をします。
産卵とは、もちろん卵を産む事です。
昆虫には様々な種類がいるのですが、やはり産卵の時期も場所も様々です。
昆虫の多くはエサに卵を産む傾向にあります。
というのも、幼虫が孵化してすぐに食べ物を食べる事ができるようにという親心なのです。
また、種類によって卵を産んだ後の対処方法も違います。
私たち人間には考えにくい事ですが、メスの親が産卵の後すぐにその場から立ち去ってしまうなんて事もあるのです。
しかもそれはエサを探しに行くのではなく、そのまま幼虫を置いていってしまいます。
これが自然界では普通なのですね。
もちろん、産みっぱなしが基本ではありません。
コオイムシなんかは、オスが卵の保護を行います。
保護をしている間は泳ぐことすらままならないほど手をかける事で知られていますよね。
これが「コオイムシ」の名前の由来です。
それでは、タイコウチの話しに戻ります。
タイコウチの産卵の時期などは、いつ頃なのでしょうか。
タイコウチが卵を産卵する時期とは?
産卵をする生き物には産卵期というものが存在しています。
タイコウチの場合は、5月~7月になる前くらいが産卵期です。
繁殖期の間に産卵期が訪れるのです。
繁殖期は季節と関係していて、この時期は周期的に訪れる事が基本です。
5月は、気象学的には春ですね。
そして7月は夏です。
天文学的にも、5月は春で7月は夏という事になります。
という事は、タイコウチの産卵期は春から夏にかけてという事になりますね。
基本的に暖かい時期ではあるのですが、5月ですとまだ肌寒い日はありますよね。
卵を産む場所は、陸です。
水際にある湿った泥、コケなどに産むのが基本です。
産卵をする際には、呼吸管を上げ、お尻を押し付けるようにして行います。
卵の大きさは2㎜程度です。
9本の触角のような物が生えているのが特徴なのですが、これは呼吸器です。
この呼吸器を使って空気を取り入れているのです。
一度にたくさんの卵を産む昆虫もいますが、タイコウチの場合はあまり多くの卵は産まない性質です。
一度の産卵で20個程度の卵を産むようです。
春から夏にかけてが産卵期なので、夏になるまでに何度か産むという事も特徴です。
卵が孵化するまでは2週間程度かかります。
こうして、タイコウチは産卵を終えるのです。
また、孵化してからが大切なのですが、孵化したら必ず個別に飼育を行うようにしてあげてください。
そうしなければ幼虫同士危険が伴う場合があります。
\ パカッ / ヨイショ ヨイショ…
風変わりな卵から現れたのは…? 井の頭自然文化園の職員が撮影。動画全編は東京ズーネット最新記事「続々・新たな視点で見てみると[2]──不思議カプセルからエイリアン出現:タイコウチの孵化」☞https://t.co/VSanSDWL7f pic.twitter.com/F9TH4dQrM7
— 東京ズーネット[公式] (@TokyoZooNet_PR) 2017年7月9日
まとめ
タイコウチは5月~7月が産卵期なのですね。
似ていると言われているタガメは5月~9月頃なので、産卵期も比較的近いですね。
それから、先ほどもお話をした通り、孵化してからは個別に飼育をするようにしてくださいね。
重要なポイントですので、必ず忘れないようにしてください。