ギンヤンマを含むトンボのヤゴは羽化することで成虫となりますが、羽化はトンボの種類によって時期や羽化の方法がことなります。
ギンヤンマのヤゴが羽化する時期や時間はどのようなものでしょうか。
ここでは、ギンヤンマのヤゴが一人前のトンボになるための羽化についてみていきましょう。
ギンヤンマのヤゴが羽化する時期
トンボは種類によって産卵する時期がことなるため、孵化から羽化へと至る時期にも違いがあります。
早春の短い間に羽化する春季種(しゅんきしゅ)や5月初旬から7月頃にかけて羽化する夏季種(かきしゅ)。
6月を中心に羽化し秋に産卵をする秋季種(しゅうきしゅ)などがある中で、ギンヤンマは一年中見られる種類に属しています。
4月~9月のあいだに繁殖がおこなわれ産卵、孵化へとなりますが、ギンヤンマがヤゴの状態でいる期間は3ヶ月~4か月程度、孵化した時期によりヤゴのまま越冬する場合には約8ヶ月程度です。
ギンヤンマのヤゴは、10回以上脱皮をしたあとに羽化がはじまります。
羽化には直立(立ち上がり)型の羽化と倒垂(ぶら下がり)型の羽化の2種類があり、ギンヤンマのヤゴは倒垂(ぶら下がり)型です。
垂直または仰向けの角度で止まり、20分~30分の休止をしてから羽化がはじまります。
羽化にかかる時間は2時間~4時間程度。
イトトンボなどの直立型は昼間に羽化をおこないますが、ギンヤンマが属する倒垂型のトンボは夜間に羽化をおこなうのが一般的です。
ギンヤンマの飼育中、羽化を楽しみにしていたのに朝起きてみるとヤゴの羽化が終わっていた、というケースも良くあるそうです。
成虫になるための羽化ですが、必ず成功するとは限りません。
羽化の最中に体や翅が曲がってしまうと上手く飛べない場合があります。
また、羽化中や羽化直後はとても無防備なため、ほかの昆虫や野鳥などの外敵に襲われる確率が高い時間でもあります。
まとめ
ここまで、ギンヤンマのヤゴの羽化の時期や時間についてみてきました。
ギンヤンマのヤゴの羽化は4月~9月頃までの時期におこなわれるのが一般的です。
夜に羽化がはじまり、羽化は2時間~4時間ほどかかります。
また、無防備な状態であるため、外敵に捕食される危険性を含んでいます。