ギンヤンマをはじめとするトンボは、羽が生える羽化が起こるまでヤゴという姿で生活しています。

ヤゴでいる期間は、トンボの種類によってことなり数週間のものから年単位までとさまざまです。

また、同じヤゴでも生息している場所や越冬するスタイルに違いがあります。

ギンヤンマは、どれくらいの期間ヤゴの姿で暮らし、どのような生活を送っているのでしょうか。

ギンヤンマ ヤゴ 期間

ギンヤンマのヤゴの期間と生活

ギンヤンマがヤゴの姿で過ごす期間は約3ヶ月~4ヶ月、越冬する場合には約8ヶ月ほどです。

孵化したばかりのヤゴは前幼虫と呼ばれるエビに似た姿をしており、すぐ1回目の脱皮をして1齢幼虫となります。

脱皮を繰り返すごとに2齢幼虫、3齢幼虫と表現し、短い種類では1ヶ月ほどでヤゴの期間が終わりますが、ムカシトンボのように7~8年のあいだヤゴでいる種類もいます。

ギンヤンマのヤゴは、ヤゴでいる期間のあいだに10回以上の脱皮をおこない終齢幼虫を迎えた後に羽化します。

羽化を迎えるまでの期間ギンヤンマのヤゴは、水中の植物や朽ちた木などの場所に生息。

このタイプは登攀(とうはん)幼虫に分類され、イトトンボ類と同じ遊離型に属します。

つまり、シオカラトンボやアカトンボ類のヤゴのように水底にいたり、オニヤンマ科のヤゴみたく砂泥の中に埋入したりするのではなく水面付近にいる訳ですね。

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ギンヤンマのヤゴは肉食性です。

このため、小さいあいだはボウフラやミジンコなどを食べ、脱皮し大きくなるとオタマジャクシやメダカなどの小魚を捕食します。

食欲は旺盛で、体の小さいイトトンボの成虫をヤゴが捕食したケースも確認されています。

孵化した時期により、ギンヤンマのヤゴは越冬をおこないます。

冬を越すスタイルもギンヤンマはヤゴという幼虫の姿で過ごしますが、アオイトトンボ属やアカネ属のように卵で越冬する種類や成虫の姿で越冬する種類などさまざまです。

まとめ

ここまで、ギンヤンマのヤゴの期間についてみてきました。

トンボの種類によってヤゴでいる期間はことなり、ギンヤンマは3ヶ月~4ヶ月、越冬時には約8ヶ月のあいだヤゴの姿で生息しています。

この期間のあいだに10回以上の脱皮をおこない羽化、空を自由に飛べる成虫へと成長します。

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