水生昆虫は日本にたくさんの種類が生息しています。
今回はその中の一種であるミズスマシについて紹介していきます。
ミズスマシは水面に生きるため独特な形状をしています。
しかし実は幼虫の時は成虫とまったく形状が異なるんです。
ミズスマシの幼虫の生態や特徴について紹介していきますので、成虫と比べてみて違いを見てみて下さい。
ミズスマシの幼虫!特徴は?
ミズスマシの幼虫はゲンゴロウの幼虫の姿によく似ているように見えます。
またムカデにも似ているような気がしませんか?…といってもムカデは水生昆虫ではありませんが。
ミズスマシの特徴についてますは紹介していきます。
まず腹部に注目して下さい。
腹部の両側に注目して見ると長い形状の鰓(えら)があります。
この鰓はミズスマシの幼虫の呼吸や運動を助けてくれる働きがあります。
そのため幼虫は水中の中で暮らすことができ、水面に出てくる必要なく暮らすことができるのです。
成虫にはこの鰓はありません。
そのため水中だけで生活を行うことができず水面でよく姿を見ることができるのでしょう。
この鰓が幼虫だけに見られる特徴であることが分かりました。
また特徴として幼虫の大顎に注目してもらいたいです。
大顎はゲンゴロウに似て鋭い形状となっており、内側には管のようなものがあります。
この管があるおかげで捕らえた獲物の体液を吸収することができるようになっています。
特徴が分かったところで次に紹介するのは生態についてです。
ミズスマシの幼虫は見かけによらずかなりの肉食となります。
獲物が近くに居ればその獲物を狙い捕まえるのですが、近くに獲物が居ない場合は共食いをすることがあるんだとか。
もしミズスマシの幼虫を飼育しようとするのであれば、絶対に一匹ずつ飼育するようにして下さい。
エサをあげているつもりでも共食いする可能性は低くないと言えるでしょう。
まとめ
ミズスマシの幼虫の生態、特徴について紹介していきました。
- ゲンゴロウの幼虫やムカデに姿形が似ている
- 幼虫は腹部の両側に鰓があるため水中で生活することができる
- 大顎は鋭くなっており獲物の体液を吸収するために管のようになっている
- 肉食で獲物が近くにいない場合は共食いする
いかがでしたか?
幼虫の生態や特徴を紹介すると同時に成虫の生態や特徴も紹介していったのでより違いを知ることができたのではないでしょうか。