子供の頃に虫取り網片手に、昆虫を追いかけた思い出を持っている人は多いことでしょう。

トンボにチョウ、バッタやカマキリなど、見た目や姿形が実に豊富に存在します。

それに比べると、水生昆虫はどちらかと言うと地味で似通っていますが、その特徴は様々で奥が深いですね。

中でもカワゲラは、原始的な特徴を多く残す昆虫ですが、幼虫は日本では150種以上が報告されているようです。

今回はこのカワゲラの幼虫の特徴についてです。

カワゲラ 幼虫 特徴

カワゲラの幼虫の特徴とは?

カワゲラは襀翅目(せきしもく)に属する不完全変態の昆虫であり、最も原始的な昆虫のグループのひとつに属します。

変態?と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

簡単に説明すると、昆虫が成虫になるために変化することを変態と呼ぶのです。

そして変態には完全変態と不完全変態があり、完全変態は、「卵⇒幼虫⇒サナギ⇒成虫」と変化し、不完全変態は「卵⇒幼虫⇒成虫」と変化します。

カワゲラはサナギの段階を経ない不完全変態の昆虫ということですね。

成虫になると4枚の翅を持つようになりますが、翅があるかないか以外では、外見にほとんど変化がないです。

殆どの種で前翅より後翅の方が広く、飛翔せず止まっている時は、その羽根を身体の幅ほどに重ねてたたみます。

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そして、幼虫は胸の下に房状の鰓(エラ)と翅の原器を持っています。

一般的に幼虫は気管と鰓(エラ)をもちますが、中には全くもたない種属も存在するようです。

また、気管と鰓(エラ)の位置も種属によって異なります。

体は平たく、頭から尾の先までほとんど幅の変わらない棒状で柔らかく弱いです。

胸部が3節にはっきり分かれていて、腹部に2本の尾、脚先の爪も2本です

体長は小さなもので5~6mm程度、大きい種類になると30~40mmとかなり大きくなります。

幼虫でいる期間は1年~3年といわれますが、これもまだ十分には解明されていません。

まとめ

カワゲラの幼虫の特徴、いかがでしたか?

現代でも二畳紀の地層には、現存する種類に近いカワゲラの化石が発見されているといわれるくらいで、まだ知られていない種類が多く存在するかもしれないのが、このカワゲラです。

新しい種類をあなたも発見してみませんか?

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