ここでは、ギンヤンマのヤゴの飼育方法とエサについてご紹介します。
ギンヤンマに限らずトンボのヤゴは、脱皮を繰り返して成虫へと成長します。
そのためには、自然の状態に近い飼育環境や成長に必要な餌の用意が必要です。
ギンヤンマのヤゴの飼育に必要なもの
ギンヤンマのヤゴの飼育に必要なのは、飼育ケースと飼育用の水、ヤゴが止まる水草や棒です。
小型のヤゴであればペットボトルを利用した容器で対応できますが、比較的大きなギンヤンマのヤゴには大きめの飼育ケースを用意しましょう。
ヤゴを4匹から5匹入れる場合、40センチメートル大の飼育ケースが理想的です。
水の深さは10センチメートルほどが適当、ヤゴがつかまれるように水草を入れておきます。
飼育用の水は水道水で対応可能ですが、水道水には塩素が含まれるため、カルキ抜きするべきです。
バケツに水道水を汲み、一日太陽光に当てておくだけで塩素は取り除けます。
羽化用には直径1センチメートル、長さ30センチメートル程度の棒をヤゴの数だけ用意し立てかけておきましょう。
ヤゴはエラ呼吸ですが、エアレーションによる酸素供給の必要性は特にありません。
もちろん、水質管理のためにエアレーションの利用は問題ありませんが、強い水流はヤゴに負担がかかるため、弱い流れに設定します。
ギンヤンマのヤゴには生きたエサが必要
ギンヤンマを含めトンボのヤゴは生きているエサを食べます。
冷凍や乾燥しているエサも食べることはありますが、ほとんど食べることがなく好ましくありません。
飼育時の代表的なエサとしては、赤虫や釣り用のミミズが挙げられます。
どちらも釣具店やペットショップで取り扱っているため購入しやすく、価格もそれほど高くはありません。
ヤゴは動いているエサを目でとらえて捕食する生き物です。
ピンセットや割りばしなどでエサを挟みヤゴの前に置くと、動きのあるエサに反応し食べ始めます。
与える量は2~3日に一回ほどで大丈夫ですが、ケース内に複数ヤゴがいる場合は共食いを防ぐためにも十分なエサの量を心掛けます。
また、食べ残しは水質の悪化を招くため、取り除いておきましょう。
まとめ
ここまで、ギンヤンマのヤゴの飼育方法やエサについてみてきました。
飼育ケースなどの飼育環境は、ペットショップなどで用意することが可能です。
もちろん、エサも問題なく求めることができるでしょう。
ただ、生きたエサを扱うことに抵抗を覚える方がいるかもしれません。
しかしながら、ヤゴの成長には欠かせないエサであることを心掛けましょう。