ゲンゴロウの生息数は減少の一途をたどっているといわれます。
原因としては、水田への残留性農薬の散布や水田やため池の埋め立て、増加する外来魚などによる捕食などが挙げられます。
実際、日本中の大多数の都道府県で絶滅危惧種に指定されており、特に西日本でも減少が著しいといわれます。
このような状況で、どこへ行ったらゲンゴロウに出会うことが出来るのでしょうか?
その時期やスポットなどについてご紹介します。
ゲンゴロウが採集できる時期は!?
ゲンゴロウはもともと北海道から沖縄まで広く生息が確認されていました。
越冬して5~7月に産卵し、1ヶ月から1ヶ月半の間に3回の脱皮を経て土の中で蛹化、2~3週間後に成虫になるという流れを繰り返し、一般的には2~3年は生きるといわれているそうです。
そのため、成虫は年間を通して見つけることが可能ですが、幼虫は産卵後の5~7月の間しか見ることができないのですね。
ゲンゴロウの採集スポットは!?
ゲンゴロウの主な生息地としては、成虫の場合は自然が多く残っている里山の池や沼、幼虫は大型魚類が生息しない水田やため池付近が挙げられます。
幼虫の成長期が初夏から夏にかけてとされているため、この時期には幼虫,成虫ともに個体数が多く採集しやすいといわれます。
また水田から水がなくなる秋以降には、ため池や沼などの水を求めてゲンゴロウが集まる傾向があるので、採集スポットが絞り込まれて探しやすいという利点もあるでしょう。
成虫は飛ぶこともでき、夏場の夜間に電灯などに集まってくることもあるということです。
捕まえるコツとしては、タモ網で水底の泥ごとすくい上げたり、刺身のようなエサをしかけて呼び寄せるなどの方法が一般的といわれます。
まとめ
ゲンゴロウの成虫は一年を通じて見つけることが可能です。
自然の多い里山のような場所で池や沼に生息するといわれますので、タモ網で水底の泥ごとすくってみるといいでしょう。
また、エサなどでおびき寄せる方法も有効といわれるようですので、試してみてはいかがでしょうか。
くれぐれもゲンゴロウのすみかを荒らさないようにすること、絶滅の一因ともいわれる乱獲などもしないように気をつけて下さいね。