水生昆虫で、背泳ぎが得意なマツモムシ。
マツモムシは英語名ではbackswimmersなんて呼ばれています。
backswimmersってとってもかっこいい名前ですよね。
今回はマツモムシの生態について紹介していきます。
なにやら不思議な生態を持っているようで…?
マツモムシはどのような生態を持つ水生昆虫なのでしょうか。
マツモムシの生態とは?
背泳ぎで泳いで過ごしているマツモムシ。
お腹が上を向いてひっくり返っているようなので大丈夫かな?と思ってしまいそうですが(溺れているように見えるため…)ひっくり返って泳いでいるのが正常なんだとか。
実はマツモムシは飛びます。
飛ぶ時にはこのままの状態ではなく、一旦ひっくり返ってから飛んでいきます。
そのためマツモムシがお腹を下にしていることがあれば飛ぶ前ですので注意して下さい。
マツモムシはメダカなどの小魚、オタマジャクシを捕食していきます。
マツモムシの手は足と比べて短いのですが、これは獲物を捕まえるためだからなんだとか。
捕まえた獲物は手でしっかりと掴み、鋭い口吻を突き刺して内部に消化液を注ぎ込んでいきます。
そして体外消化のうえ溶解した肉質を吸収し栄養にしています。
見た目によらずがっつりと狩りをする水生昆虫となっています。
このように強い鋭い口吻を突き刺して内部に消化液を注ぎ込むため、私たちがマツモムシに刺されると痛いと感じるのです。
最後にマツモムシの繁殖についてですが、マツモムシの繁殖期は春です。
卵は水草の茎や葉に植え付けて行きます。
この時期に水草を見るとマツモムシの卵が植え付けられているのを見ることができるかもしれません。
まとめ
今回はマツモムシの生態について紹介していきました。
- お腹をひっくり返して泳ぐ背泳ぎ状態が通常
- 飛ぶ時にはその前に一旦ひっくり返る
- メダカなどの小魚やオタマジャクシなどを捕食する
- 捕食する時は前足を使い捕食を行う
- 強くて鋭い口吻を使って捕食を行う
- 繁殖期は4月~5月の春
- 卵は水草の茎や葉に植え付ける
いかがでしたか?
マツモムシの生態について知ることができたのではないでしょうか。
捕食の際はただ捕まえて食べるのではなく口吻を突き刺して内部に消化液を注ぎ込んでからまたそれを吸うなんて…かなり珍しい捕食の仕方ですよね。
飼育環境を整えれば飼うこともできるので、観察してみてはいかがでしょうか。