ガムシとは、甲虫目ガムシ科の水生昆虫です。
池や沼、水田などに生息しており、生息域は日本全国。
見られるのも1年中なので、見かけたこともあるかと思います。
実際に飼育して観察しているという方は身近にはいないかもしれませんが、初心者にも飼いやすく、水生昆虫の飼い始めはガムシからが良いとされていて人気があります。
パッと見て、生態がわかるというのは難しいですよね?
今回は、このガムシはどうやって呼吸しているのかをお話します。
ガムシはどうやって呼吸するの?
同じ水生昆虫で有名なのはゲンゴロウ。
しかし、似ていると言われても実は違いは色々あるのです。
呼吸に関してもその1つで、ゲンゴロウや他の水生昆虫には腹部先端に呼吸器官があるのに対し、ガムシは触覚が呼吸器官の役割にあたります。
ゲンゴロウ類は、おしりの先から空気を取り込んで、はねと腹部の間に溜めます。
それに比べ、ガムシ類は触覚から空気を取り入れて、胸部の裏にある細毛があるところに溜めます。
この細かい毛が生えているため、空気を溜めやすくなっているのです。
触覚を出すことにより空気を入れるので、水中で生活していても呼吸をするために水面に上がって来ます。
その姿は、少し首を傾げているようにも見えて可愛らしいですよ。
また、おしりから空気を取り込む種類は、呼吸している間おしりが左右に揺れるところ、ガムシは前後に揺れます。
細かい違いが分かると、より愛情も沸くことでしょう。
まとめ
生き物には様々な姿かたちがあり造りも違います。
当然のことですが、よく考えてみると面白いですよね?
「昆虫」と一言で言ってもその生態は全く違っていたり、よく似ているから同じようなものだろうと思っても、実は全く異なるものを持っていたり。
一緒に生活してみて育ててみないと分からないことはたくさんあります。
色々調べてみるのもとても良い事ですが、その後は実際に飼育してみて観察してみると、自分だけの発見があったりするかもしれませんよ。
この呼吸している姿も、自分の目で見てみてくださいね。