トビケラの幼虫の食性は一体どうなっているんでしょうか?
小さな水生昆虫は一体何を食べるのか?
それはどうなっているのか、不思議な世界を早速調べてみましょう。
トビケラの幼虫の食性の特徴は?
トビケラの食性についておおざっぱにまとめると、藻類・腐植物を食べるものや昆虫を食べる肉食性のものがあります。
これらは巣の作り方と関係しているのではないかと思い、その観点から調べてみました。
トビケラの幼虫はいさごと呼ばれ大人になるまでは水生の巣の中で脱皮を繰り返しながら過ごします。
トビケラは大人になると餌を食べません。
稀に樹木の汁を吸う物もいますが、多くは幼虫の時に摂取した栄養分でまかなっています。
幼虫の巣の作り方には3つのパターンがあります。
それによって餌の種類も違ってきます。
① 砂や小石でミノムシのような巣を造り、川底を歩き回るもの
② ミノムシのような巣を造り、巣の前に網を張って捕食するもの
③ 巣をつくらず、川底を歩き回るもの
① は水中の植物質を餌とします。
これに対し②は網にひっかかった流下微粒子を食べます③は巣をつくらないで水中を移動して、他の水生昆虫を餌とします。
幼虫は脱皮を繰り返し大きくなっていくので、脱皮しない場合は環境の振り返りが必要です。
特に栄養は成虫になってからの重要なポイントとなりますので、脱皮がきちんとおこなわれているかどうかをきちんと観察しておくことが必要です。
余談ですが長野県では渓流の水生昆虫をザザムシと呼んで食用にします。
これは流下微粒子を食べる水生昆虫です。
まとめ
トビケラの幼虫の食性の特徴は巣の作り方と関係があります。
基本トビケラの幼虫であるいさごは、藻や腐植物や他の水生昆虫、や流下微粒子を食べます。
成虫になると幼虫の時の栄養で生活し、成虫には食べる機能がないので幼虫の頃の食性は非常に大切になります。
ミノムシのような巣を造り川を歩き回る物は水中の植物質を餌とします。
巣の前に網を張って捕獲するものは流下微粒子を、巣をつくらないで川底を歩くものは他の水生昆虫を餌とします。
トビケラの幼虫はこうして脱皮を繰り返しながら、成長していくので、幼虫の時取った栄養は非常に重要なのです。